京つけもの西利

十二月〈師走〉

冬至【とうじ】

12月22日頃

1年で最も夜が長く、昼が短くなる頃。

今月の京都

京都の一年を締めくくる“大根焚き”

京都の師走の風物詩、大根焚き(だいこだき)。大根焚きとは京都のお寺や神社で、大釜を使って炊いた大根を参詣者に振舞い、仏前に供える年中行事のこと。大根は、古くは古事記に登場する食べ物で、心身の解毒作用や諸病除けのご利益があるとされています。各寺院で由来や謂れはさまざまですが、千本釈迦堂こと大報恩寺では、12月7・8 日の両日には法要を行い、梵字(ぼんじ)を記した大根を煮込んで振る舞います。底冷えといわれる京都の冬は温かく煮た大根を食べて、翌年の無病息災や厄除けを祈りましょう。

【監修】
植物遺伝学者/京都府立大学文学部教授/農学博士
佐藤 洋一郎

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