京つけもの西利

十月〈神無月〉

寒露【かんろ】

10月8日頃

野の草花の露(つゆ)が冷たい大気によって霜(しも)に変わる頃

今月の京都

ずいき祭とあわせて楽しむ“里芋”

実りの秋がやってきました。毎年10月に北野天満宮では五穀豊穣の感謝祭「ずいき祭」が行われます。ずいきとは里芋の茎のこと。祭で担がれる「ずいき神輿」は、ずいきで屋根を葺き、穀物や野菜、湯葉などで飾った、まさに豊かな実りを象徴とする神輿です。この時期にぜひ味わいたいのが里芋。京都では薄だしで炊いた小芋煮が定番のおばんざいとして親しまれています。ちなみに京の伝統野菜、海老芋も里芋の一種。棒ダラと炊き合わせた煮物が有名です。

【監修】
植物遺伝学者/京都府立大学文学部教授/農学博士
佐藤 洋一郎

京の歳時記

ずいき祭
鞍馬の火祭
粟田祭

いまが旬の京漬物

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