京つけもの西利

九月〈長月〉

秋分【しゅうぶん】

9月23日頃

昼夜の長さがほぼ同じになる日で、この日を境に日が短くなり、秋の夜長に向かいます。

今月の京都

重陽の節句に味わう“栗”

季節の変わり目とされる五節句のひとつに9月9日の「重陽(ちょうよう)の節句」があります。もともと貴族の間で広まった行事といわれ、邪気を払うとされる菊の花を用いた菊酒を飲むなどして無病息災を願いました。一方、庶民の間では当時の9月9日は収穫の時期と重なることから「栗の節句」と呼ばれました。そんな重陽の節句に食べられるのが栗ご飯です。栗は栄養価が高く、疲労回復の効果もあるため、夏の暑さで疲れた体にぴったりです。重陽の節句に、いち早く秋の訪れを感じてみてはいかがでしょう。

【監修】
植物遺伝学者/京都府立大学文学部教授/農学博士
佐藤 洋一郎

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